こんにちは、Dand.Aの金子です!
暑い夏を乗りきる為に食べる激辛料理、寒い冬に体を暖めてくれるキムチ鍋…。
近年はブームも相まって唐辛子などを使った激辛料理のお店も増えてきていますよね!
古くから唐辛子には食欲増進、疲労回復、発汗や血行促進といった効果がある事が知られています。また、食べると体が温まる事から冷えが原因の肩こりや腰痛の解消にも利用されてきました。
実はこれらの効果は唐辛子に含まれる「カプサイシン」という成分が関係しているんです!今日はそんなカプサイシンについてご説明させて頂きます!
1. カプサイシンとは?
まずは「カプサイシン」とは何なのか?をご説明させて頂きます。
カプサイシンとは唐辛子など一部の植物に含まれる辛味成分になります。
具体的には「アルカロイド」という辛味成分に分類されます。アルカロイドは植物に含まれる窒素を含む有機化合物で、ナスやケシなどの植物にも含まれています。
その用途は様々でカプサイシンを含む食品をそのまま食べる事もありますが、唐辛子の様にカプサイシンを含む食品を香辛料として利用する事も多いです。また長期間保存しても辛味を失いにくい点がカプサイシンの特徴です。
ちなみに…
カプサイシンには食欲を増進させる成分がありますが、旨味や苦味、酸味などとの味覚とは違い、舌の味覚で感じる味ではありません。
辛味は舌のカプサイシン受容体の痛覚として感じます。つまり、カプサイシンの辛味は味ではなく痛みとして感じている訳なんです!
2. サプリにも使われる!その効果とは?
さて、カプサイシンはその様々な効果からダイエットサプリなどにも用いられる事が多い成分なんです!ここではその効果・効能をご説明させて頂きます!
脂肪燃焼効果UP
唐辛子やししとうに多く含まれるカプサイシンには、アドレナリンを分泌させる働きがあります。アドレナリンの分泌促進は、生姜やマスタード、にんにくといった食材にも働きがありますが、促進力の高さではカプサイシンが一番です。アドレナリンが分泌されると脂肪分解の働きがある「消化酵素リパーゼ」が活性化され、これにより脂肪燃焼が促されます。
ただし、カプサイシンは脂肪燃焼率を上げるというだけであって、実際に脂肪を燃焼するには運動が必要となります!有酸素運動や筋トレなどを行い、脂肪をエネルギーとして消費する機会を作りましょう!
血行促進で代謝UP
カプサイシンには血行を促進して代謝を上げる効果も期待出来ます。
先程でも述べた様に、アドレナリンには脂肪燃焼力を高めてくれる効果がありますが、そのほかにも心拍数を上昇させて血液の流れを活発にしてくれる働きもあります。これが代謝アップに繋がり、体内のエネルギーをどんどん消費して痩せやすい体にしてくれます!
また血液は全身の細胞に酸素や栄養を届けると共に、老廃物を回収する役割も担っています。血行が良くなればこれらの働きもスムーズになるので、健康を維持しやすくなる一面も!
※基礎代謝についてはこちらの記事をご参考下さい
http://www.fitness-press.com/entry/2018/01/08/023835
疲労回復にも効果テキメン
「辛い物を食べると元気が出る!」と、聞いた事ありますよね?
疲れが溜まっていると感じる時は代謝が低下し、老廃物が上手く排出されていない証拠になります。そんな時にカプサイシンを摂取すれば新陳代謝がアップし、臓器の働きがスムーズに!
これにより老廃物が体外に排出されやすくなる為、疲労回復が期待出来ます。その結果、自然と活動量が増えカロリー消費量も増える事にも繋がります!
動脈硬化や高血圧の改善
カプサイシンにはダイエット効果だけでなく、健康的な効果もあります。
カプサイシンを含む辛い食べ物は塩を加えなくてもそのまま美味しく食べる事が出来ます。なので余分な塩分を抑える事が出来るので、塩分の過剰摂取で引き起こされる動脈硬化や高血圧の予防にも役立つと言われています。
食欲増進
最初にご説明させて頂いたように、カプサイシンの辛味には舌や胃を適度に刺激して食欲を増進する働きがあります。適度な辛味がアクセントになるので、食欲低下に悩む方はカプサイシンを含む食品を取り入れたり、スパイスや薬味として利用してみてはいかがでしょうか?
※薬味についてはこちらの記事をご参考下さい
http://www.fitness-press.com/entry/2017/06/30/093639
3. カプサイシンを含む食品とは?
では、カプサイシンを含む食品とはどの様なものがあるのでしょうか?
- 唐辛子
カプサイシンを含む代表的な食品と言えば唐辛子!1gあたり3㎎程度のカプサイシンを含みます。
カプサイシンを摂りたい方は、香辛料として唐辛子を利用すると良いかもしれません!
ちなみにピーマンは唐辛子の仲間になりますが、カプサイシンはほとんど含まれていないんです!
- ししとう
唐辛子より辛味が少ないと言われるししとうもカプサイシンを含みます。
辛味が少ない分、カプサイシンの含有量は唐辛子より少ないと考えられています。唐辛子の辛味が苦手な方は、ししとうからカプサイシンを摂ると良いでしょう!
- タバスコ
唐辛子から作られるタバスコもカプサイシンを含みます。カプサイシンの含有量は製品により大きく異なりますが、基本的には辛味が強いものほどカプサイシンの含有量は多い傾向にあります。
- カレー
実はカレーもカプサイシンを含みます。タバスコと同じく、カプサイシンの含有量は製品により異なり、辛いほどカプサイシンの含有量は多いと考えられます。
ただしグラム当たりのカプサイシン含有量は、それほど多くありません。
4. カプサイシンと相性の良い成分と悪い成分
カプサイシンには、その成分を生かして効果を高める成分、反対に避けた方がいい成分があります。
相性が良い成分
- イソフラボン
カプサイシンとイソフラボンの組み合わせは薄毛の予防にオススメと言われています。イソフラボンは大豆食品に多く含まれる成分で、女性ホルモンの働きがある成分として知られています。
カプサイシン、イソフラボンとも毛母細胞の分裂・増殖を活発にするIGF-1を増やすと考えられていて、カプサイシンには頭皮の血行を促進する働きも期待出来ます。
これらの働きによりカプサイシンとイソフラボンは相性が良く、育毛にもオススメの組み合わせになります!
相性の悪い成分
- 医薬品
カプサイシンは血液を固まりにくくする薬や血圧を下げる薬と相性が良くないと考えられています。これらの薬を服用している方は、サプリなどからカプサイシンを摂る場合は医師に相談した方がいいでしょう。
5. 一日の推奨量は?副作用は?
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」にカプサイシンの推奨量・摂取量などは記載されていません。
一般的に言われる1日の推奨摂取量は6mgですが、唐辛子の一種である鷹の爪一本には約1mgのカプサイシンが含まれています。カプサイシンを摂りたい方はこの量を参考にすると良いかもしれません。
最近ではカプサイシンのサプリも多く販売されているので、辛い物が苦手な方はサプリで摂取する事をオススメします!
ただしカプサイシンを摂り過ぎると胃痛や胃の不調、下痢などの副作用に悩まされる場合があります。あるいは過剰摂取や長期摂取する事で肝障害や腎障害を起こす恐れもあります。
またカプサイシンには致死量が設けられています。カプサイシンの致死量は「体重1㎏で60㎎」です。体重60㎏の方であれば3600㎎が致死量になります。
実際にこの致死量を食べるのは現実的ではありませんが、激辛料理などで一度に大量のカプサイシンを摂ると命に係わる恐れもあるので注意しましょう!
大切なのはご自身の耐性や体質に合わせて摂取量を見極める事になります!無理のない範囲で取り入れてみましょう!
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