こんにちは、Dand.Aの金子です!
鍛え上げられた肉体を競う競技として知られている「ボディビル」。近年はフィットネスブームの高まりもあり、様々なボディビル系の大会やイベントを目にする事も多くなりました。
そんな中、日本でも盛り上がりを見せているのが「フィジーク」と呼ばれる競技。
その人気はボディビルの本場であるアメリカでも本家を上回ると言われているほど爆発的な広がりを見せています!
同じ筋肉を競うものと思われる人もいるかと思いますが、この二つの競技には似て非なる部分があります!
今日はそんな今人気の「フィジーク」についてご説明させて頂きます!
1. フィジークとボディビルの違いとは?
最初にも述べたように、近年のフィットネスブームの高まりでプライベートジムや24時間系ジム、本格志向のジムなど日本でもトレーニングを身近に取り行う環境が整ってきています。
そんな勢いにも後押しされ、フィジークを始めとするボディビル系の大会に参加される競技人口も増えつつあります。
そもそもフィジークって何?
ボディビルとどう違うの?と、思っている人も多いはず!
フィジークの始まり
フィジークはボディビルと同じようにアメリカやヨーロッパではとても人気のある競技です!
今までは鍛えた肉体を評価するスポーツ競技はボディビルのみでしたが、アメリカで2010年ごろから本格的に始まり、瞬く間に世界中へと広がっていきました。
アメリカでは「ミスターオリンピア」を開催しているIFBBという団体が、毎年ミスターオリンピアと同じ日にフィジークの世界一を決める大会を同時開催しています。
フィジークの特徴
ではフィジークとは何なのか?
フィジーク競技を簡単に分かりやすく説明すると「ボディビルの少し細いバージョン」という感じです!
ボディビルは圧倒的な筋肉量と脂肪を限界まで落とし、左右対称である体が評価されます。しかし、フィジークではボディビルのように圧倒的な筋肉量や限界まで脂肪を落としきらなくても大丈夫です。
逆に過度に筋肉が発達しすぎていたり、脂肪を落としすぎているとフィジークにおいては減点されしまい、予選の段階で落とされる事もあります。
筋肉が全体的にバランスよく付いている事を重視した競技になります。
またフィジークではサーフパンツを履いているため、下半身を審査される事はありません。
※審査で同点の選手がいる場合に下半身の審査で決める事があります。
フィジークの審査基準は以下とされています
フィジークの審査基準まとめ
逆三角形の体(広い肩幅と、細いウエスト)
筋肉のバランス
顔
髪型
表情
雰囲気やオーラ
サーフパンツのデザイン
ポージング
適度な絞り
ボディビルのような大きすぎる筋肉は減点対象
またフィジークの選手はボディビルの選手に比べて若い選手がとても多いです。
ボディビル選手の年齢は30~50代の方が多いですが、フィジーク選手は20~30代が多いです。
さらに自分のトレーニングやファッションをYouTubeやSNSなどに挙げたりして繋がる機会が増えた事により、10代の若い世代にも人気を博しています。こうして日本では爆発的にフィジークの人気が上がっているようです。
ボディビルの特徴
一方のボディビルでは、とにかく筋肉が大きくないと勝てません。
そこにはプロポーションだったりポージングの上手さも評価されますが、筋肉が大きい事が絶対条件です。
そして上半身の筋肉を審査するフィジークと決定的に違うのが、ボディビルでは全身の筋肉が審査される関係でブーメランパンツを履くということです!
ボディビルの審査基準は以下とされています。
ボディビルでの審査基準まとめ
筋肉の大きさ
筋肉のバランス
極限の絞り(体脂肪)
ポージング
写真で違いを比べて見ると…
このようによーく見ると、服装だけでなく筋肉の付き方も見え方も違っていますよね?ここまでフィジークとボディビルの審査基準について書きましたが、実はどちらの競技も数値化された明確な採点基準がありません。
審査基準はありますが人が見て審査するため、人の好みなども左右される競技になります。なので、その年その年でトレンドがあったり、個性が出る所が醍醐味だったりします!
2. 日本のフィジーク大会について
日本のフィジーク大会を主催する団体で有名なものは以下の2つが存在します。
JBBF
JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)は、1995年に設立された日本最大のボディビル競技の運営団体です。
元々ボディビルの運営団体として団体自体の歴史は長いのですが、フィジークの部門が始まったのは2014年からなのでまだフィジークに関しては歴史が浅いです。
JBBFの特徴は以下の通りです。
・大会のレベルが高く、規模が大きい
・プロの審査員が審査してくれる
・JBBFに選手登録していると、他の団体の競技には参加できない
・個人での売名行為が禁止
・ドーピング検査あり
JBBFの開催部門
【男性】
・ボディビル
・フィジーク
【女性】
・フィジーク
・ミスボディフィットネス
・ミスフィットネス
・フィットネスビキニ
・ミス21健康美
女性の部門はいくつも部門がありますが、男性の部門はボディビルとフィジークだけのシンプルな構成になっています。
各部門は、服装や筋肉量、絞り具合などの審査基準が異なります。
NPCJ
NPCJ(National Physique Committee Japan)は、2015年に設立された比較的新しいフィットネス団体です。
アメリカのアマチュアボディビル最大の団体であるNPC(National Physique Committee)の日本バージョンです。
NPCJの特徴は以下の通りです。
・他の団体にも参加できる
・大会初心者向けの部門がある
・NPCJの大会で優勝すれば、プロになるチャンスがつかめる
・ドーピング検査がない
NPCJでは「フィジーク部門のノービスクラス」や、「アスリートモデル部門」といった、大会初心者向けのカテゴリが用意されています。
また指定する大会で優勝するとプロとして活動出来るプロカードの発行がされたりと、近年のフィジーク人気の盛り上がりを担っています。
NPCJの開催部門
【男性】
・メンズフィットネスモデル
・メンズアスリートモデル
・メンズフィジーク
・クラシックフィジーク
・ボディビル
【女性】
・ウィメンズフィットネスモデル
・ウィメンズアスリートモデル
・ビキニ
・フィギュア
【その他】
・キッズフィジーク
・ファミリーフィジーク
またフィジークとは少し違いますが、同様に近年人気を博している団体があります!
ベストボディジャパン
フィジークではありませんが、似た競技にベストボディというものがあります。
コンセプトはかっこいいカラダ!
2012年から始まったベストボディは日本ではフィジークよりも歴史のあるパイオニア的存在、フィジーク人気の火付け役といっても過言ではありません。
ベストボディはフィジークよりはやや細身なイメージです。
ジーンズやボクサーブリーフなどをはいて上半身が裸で一般的に見てかっこいいカラダを競います。
ベストボディはプレゼンターに元K-1チャンピオンと魔裟斗さんを起用しているほか、俳優の金子賢さんが出場し東京大会で優勝したことでも話題となり一気に一般の方への知名度も向上しました。
その影響か、なんと2015年の東京大会では1000人以上の方が出場応募をしたそうです。
ベストボディ(BBJ)の特徴は以下となります。
・フィジークよりも求められる筋量は少ない
・服装はボクサーパンツ、デニムなど
・細マッチョが評価される
しかし、最近ではフィジークやベストボディに出場する人の筋量に大きな差はないとされています。
サマースタイルアワード
サマースタイルアワード(SSA)は、ベストボディで優勝経験のある俳優の金子賢さんが主催する大会です。
コンセプトは名前からも分かるように夏が似合う、海が似合うかっこいいカラダを競います。こちらも金子賢さんのファンや、若いトレーニーたちの間でとても人気のある競技です。
サマースタイルアワードの特徴
・筋肉の絞り、カットが重視される
・日本のフィットネス団体の中で唯一賞金(最高100万円)が出る
他のフィジーク大会やボディビルとの大きな違いは優勝者や上位入賞者に賞金が出るという事!
サマースタイルアワード以外の日本の大会では賞金は出ませんのでサマースタイルアワード出場者のおおきなモチベーションになっています!
サマースタイルアワードの開催部門
【男性】
・メンズフィットネスモデル
・スタイリッシュガイ
・ビースティ
・フィジーク
・ヘラクレス
【女性】
・ベティ
・ビューティーフィットネスモデル
・ビキニモデル
・ヴィクトリア
サマースタイルアワードはスポーツモデルやフィジークなど部門分けされていて、部門ごとに審査基準が違っています。
そのため各分門の評価にあわせたボディメイクをしていくことが重要になっています。
3. 4~10月は大会が目白押し!
いかがでしたでしょうか?
トレーニングが当たり前となりつつある日本でも、様々な団体が大会を開催しています!またフィジークブームに伴って、ボディビルにも注目が集まっていたりとその熱は留まることを知りません!
その熱気と気温の高まりと共に、4~10月は全国各地で大会を開催されます。
トレーニングという努力の結晶を披露する舞台ぜひ生で見ることをオススメします!
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